CASLシミュレータ ヘルプ

ソース入力、アセンブル、ロード/セーブ

左上の「ソース」欄にソースプログラムを入力して「アセンブル」ボタンを押すとアセンブルできます。「ソース」欄に直接入力もできますが、入力しづらいと思いますので、お手持ちのテキストエディタなどで編集してから全文コピーして「ソース」欄に貼り付けることをおすすめします。

アセンブルエラーがあれば、右上のペインに表示されますので、「ソース」欄を修正して、再度「アセンブル」を押してください。

アセンブルエラーがなければ、右下のペインにアセンブルリストが表示され、実行開始行が黄色くマークされた状態になります。

ソースプログラムのロードやセーブの機能はありませんので、お手持ちのテキストエディタなどとの間で切り貼りしてください。

アセンブルしてできたオブジェクトプログラムをセーブする機能はありません。

複数のプログラム(START〜END)から構成されるプログラムの場合は、全部をまとめて「ソース」欄に入れてください。「アセンブル」ボタンを押すと、自動的にリンクが行われます。メインプログラムを指定する場合は、左下の「実行開始ラベル」欄で、メインプログラムの名前(START命令のラベル)を指定してから「アセンブル」ボタンを押してください。指定しない場合、最初のSTART命令がメインプログラムになります。

実行

左図のボタンを押すと実行できます。

「ステップイン」は1ステップ実行してブレークします。CALL命令の場合はサブルーチンの中に入ったところでブレークします。

「ステップオーバー」も1ステップ実行ですが、サブルーチンの中では止まりません。サブルーチンから戻ったところでブレークします。

「ステップアウト」は、サブルーチンから戻るまで実行して、戻ったところでブレークします。

実行中に「中断」を押すとブレークします。

ブレーク中には、右下のアセンブルリストで、現在行(次に実行する行)が黄色くマークされます。

プログラムの実行が終了すると、「プログラムが終了しました」のメッセージが表示されます。このあと「実行」または「ステップイン」を押すと最初からもう一度実行を行うことができます。

ブレークポイント

右下のペインのアセンブルリストの、実行可能な行の先頭にあるアドレス(下線付き)をクリックすると、ブレークポイントが設定されます。ブレークポイントが設定された行の先頭にはが表示されます。この行を実行する直前にブレークします。

が表示されたアドレスをもう一度クリックすると、ブレークポイントが削除されます。

左側の「すべてのブレークポイントを削除」ボタンを押すと、ブレークポイントを一括削除できます。

SVC命令(IN/OUTマクロ用の1と2を除く)を実行すると、実行後にブレークします。デバッグ目的などで固定的にブレークポイントを入れておきたい場合は、「SVC 0」などの行を書いておくと、実行の都度ブレークポイントを設定する必要がなく便利です。

レジスタ、メモリの値の確認・変更

ブレーク状態では左側にレジスタとメモリの値が表示されます。値の変更もここでできます。

「アドレス」欄に確認・変更したいメモリのアドレスを入力してください。その下に、そのアドレスから16語のメモリの内容が表示されます。

「16進」、「10進符号なし」、「10進符号付き」のラジオボタンを押すと、それぞれの基数でレジスタ、メモリの値の表示・入力が可能です(「アドレス」欄はこの設定にかかわらず16進数です)。

入出力

OUT命令の出力は右上のペインに最大25行まで表示されます。25行を超えるとスクロールアップします。

IN命令を実行すると、ダイアログボックスが表示され、入力を求めてきますので、入力して「OK」を押してください。入力内容は右上のペインにエコーバックされます。ダイアログボックスで「キャンセル」を押すとEOFになります。

Internet Explorer 7のデフォルトの設定では、「スクリプト化されたウィンドウ」の許可の操作をしないと、このダイアログボックスを表示できません。IN命令を含むプログラムをアセンブルするとメッセージが表示されますので、ご案内にしたがって許可をしてください。

JIS8単位コードにない文字(半角英数カタカナ以外の文字)は入出力できません。「?」に置き換わります。

アセンブルオプション

左側のペインの下部で以下の設定を変えることができます。設定を有効にするには「アセンブル」ボタンを押してアセンブルをやり直してください。

タブ位置 タブを含むソースプログラムを「ソース」欄に貼り付けてアセンブルした場合に、右下のアセンブルリストにソース行を表示するときのタブ位置の間隔を設定します。この設定が働くのは右下のペインの表示のみです。
フォントサイズ 右下のペインの表示に使うフォントのサイズが大きすぎるまたは小さすぎる場合はここを変更してください。フォントサイズをピクセル単位で設定できます。ポイント単位ではないのでご注意ください。
実行開始ラベル 複数のプログラム単位(START〜END)がある場合、メインプログラムの名前(プログラムの実行開始位置)をSTART命令のラベルで指定します。省略した場合は最初のSTART命令が実行開始位置になります。
配置開始アドレス アセンブルするときにプログラムの配置を開始するアドレスを16進数で指定します。
SP初期値 実行開始時のSPレジスタの初期値を16進数で指定します。

このドキュメントは、こちらのCASLシミュレータについてのヘルプです。