メール送信

 パソ通とインターネットメールの違いにより、NifTermとは以下のような違いがあります。

送信予約の方法

 ニメラでは、送信予約コマンドとして、[新規送信] [返信] [全員に返信]の3つがあります。ツールバーボタンも3つあります。

 受信したメールへ返信したい場合は、[返信]または[全員に返信]を選んでください。
 同報メールに対して[全員に返信]を選ぶと、Fromに加えて、To、Ccのアドレス(自分以外)にもメールを同報で返信することができます(NifTermから取り込んだメールには使用できません)。

 返信ではなくて新規にメールを送りたい場合は[新規送信]を選んでください。

宛先の指定方法

 宛先として、ToのほかにCcBccが使用可能です。Toは本来の宛先です。CcBccは写しとして送る先です。

CcとBccの違い ToCcに書いたアドレスはそのメールを受け取った人に見えますが、Bccに書いたアドレスは、受け取った人には見えません。同報先として列挙したアドレスを相手には見せたくないというような場合に使用できます。

 宛先の指定方法は、従来のアドレスのみのほかに、「名前 <アドレス>」形式が使えます。名前を書いておくとメールログに名前が残るので便利です。
有効な宛先の例
nanigashi@example.com …アドレスのみ
何野 何某 <nanigashi@example.com> …名前 <アドレス>形式
"何野 何某" <nanigashi@example.com> …名前を"で囲んでもかまいません。名前が記号を含むときは必ず囲んでください。
<nanigashi@example.com> …アドレスのみを<>で囲ってもかまいません。

 メール送信ダイアログボックスでは、To、Cc、Bccの各欄で宛先を指定してください。同報メールの場合は、1行にひとりずつ列挙してください。

 既定の設定では、宛先に書いた名前は、メールログには載りますが、送信データからは削除されます(相手側に送られるメールには載りません)。載せたい場合は[オプション]-[メール送信設定][To:Cc:の行に相手の名前を入れて送る]にチェックをつけてください。

注意
・パソ通と違い、インターネットメールではニフティIDだけを指定してもメールは送れません。必ず@nifty.comまたは@nifty.ne.jpを後ろにつけてください。
・パソ通と違い、インターネットアドレスを示す「INET:」は不要です。つけないでください

From:の指定方法

 パソ通ではFROM:の指定をしないと本名が使われましたが、インターネットメールでは指定しないと名前なしで送られることになります。
 名前を表記したい場合は、省略せずに、From欄に名前を記載してください。
 パソ通では、本名以外の名前を指定すると名前の前に自動的に#がつきましたが、インターネットメールではこのようなことはありません。

 メール送信ダイアログボックスのFrom欄では、名前だけを指定してください。ニメラが右肩のアカウント欄で選択したアドレスと組み合わせてメールヘッダのFrom:行を作ります。

 ネームアドレスとIDアドレスを使い分けたい、などの場合は、From欄に名前 <アドレス>形式でアドレスを指定することができます。名前を指定しない場合でも、アドレスは必ず<>で囲んでください。この場合、任意のアドレスを指定できてしまいますので、誤記のないように十分にご注意ください。書き誤ると発信元を偽装したかのようになってしまいます。

 From欄で指定した名前は、次回以降の既定値になります。既定値を変えたくない場合や、以前指定してドロップダウンリストに入った名前を削除したい場合は、[オプション]-[アカウント][プロパティ][基本設定]タブにある[名前/ハンドル]欄の[複数]ボタンを押して設定してください。

インターネットメール固有のヘッダ

 メールの返信先としてReply-Toを指定できます。相手が返信したときFromのかわりにReply-Toのアドレスに返事が送られてきます。

 Reply-Toを指定したい場合は、メール送信のダイアログボックスのReply-To欄で指定してください。上記の宛先と同じ形式が使用可能です。Fromのアドレスに返信してもらえばいい場合は空欄にしておいてください。

 Reply-To欄で指定したアドレスは、次回以降の既定値になります。既定値を変えたくない場合や、以前指定してドロップダウンリストに入ったアドレスを削除したい場合は、[オプション]-[アカウント][プロパティ][詳細設定]タブにある[Reply-To]欄の[複数]ボタンを押して設定してください。

 ツリー表示可能なメーラでツリーを作るためのコメント先情報としてIn-Reply-ToReferencesをサポートしています。これらの項目は、ニメラでコメント先としたいメールを選んでから返信または全員に返信をすると自動的に入ります。入れたくない場合は、メール送信のダイアログボックスの右のほうにある「返信」のチェックを外してください。

同報メール

 ToCcBccの欄にアドレスを列挙すると、複数のアドレスに一度にメールを送付できます。メール送信ダイアログボックスで、1行にひとつずつ宛先を書いてください。同報メールを受け取った人に、無関係なアドレスが見えないようにするためには、Bccを使用してください。

 いつも同じメンバーに同報メールを送る場合は、同報グループを設定しておくと便利です。[オプション]-[同報グループ]同報グループを設定しておくと、メール送信ダイアログボックスで、アドレスの代わりに、同報グループ名を指定することで、そのグループ内の全員に同報メールを送れます。

注意
・パソ通の同報グループ(アドレスブック)と違い、ニメラの同報グループはパソコン側の処理です。アクセス時に、同報グループ名を個々のアドレスに置換してから、サーバーに送出します。
・パソコン側の処理ですので、IDごとに別のアドレスブックになるとか、300人までしか登録できないとか、更新には予約とアクセスが必要、というようなNifTermにあった制約はニメラにはありません。
・複数IDをお使いの場合、NifTermから取り込んだ同報グループ名の後ろに数字がついている可能性があります。これはグループ名の競合を避けるためです。ご使用になる前に、必ず、[オプション]-[同報グループ名]で同報グループ名を確認してください。

同報送信先をいくつまで指定できるか
 送信予約をする時点では、特に数に制限はありません。同報先が多い場合はニメラからサーバーに送信する時点で、自動的に分割して送ります。 一回の送信でいくつの宛先を指定できるかは、接続先のSMTPサーバーによります。インターネットメールの仕様では、サーバーは最低100個までは受け入れるというきまりになっていますが、実際はもっと多くいけるサーバーが多いようです。 問題は、いくつまでいけるかプログラムからは事前にはわからないことです。また、超えた場合のエラーも正体不明なため、超えたら自動分割、という処理もできません。 ニメラでは、アカウントのプロパティの詳細設定タブで設定された上限に従って、自動的に分割して送信します。 上限値は、手動で適切な値に設定していただくしかありません。既定値は安全を考えて100に設定してありますが、実際にもっといけるとわかっているサーバーに対しては、この値を増やしていただけば、多数への同報メール送信が速くなります。

FAX送信

 パソ通ではFAX番号の前にFをつけたものを宛先としてメールを送るとFAX送信サービスが利用できましたが、インターネットメールでは利用できません。

 そのかわり、FAX番号のうしろに@fax.nifty.comをつけたものを宛先として指定してメールを送ると、@niftyのFAX出力サービスが利用できます(@niftyのSMTPサーバーからメールを送る場合のみ)。 (有料ですのでご注意ください。詳細は@niftyのホームページでご確認ください)。

 NifTermのWho's Whoから取り込んだF電話番号形式のアドレスは自動的にこのアドレスに変換されます。他のFAXサービス等を使用する場合はお手数ですがアドレスを修正してください。

 @niftyのFAX出力サービスを使う場合は、@niftyのSMTPサーバー(smtp.nifty.com)に「SMTP AUTH」方式の認証を使用して接続する必要があります。
・[オプション]-[アカウント]のプロパティで、「送信サーバー」の枠の中の「SMTPサーバー名」を「smtp.nifty.com」に設定して、「認証が必要」のチェックをつけておいてください。
・複数のアカウントをお使いの場合は、送信時に、「メール送信」ダイアログボックスの右肩で、上の設定をしたアカウントを選択してください。

【社内LANなどをお使いの場合】
・社内LANを経由すると、smtp.nifty.comを指定しても@niftyのサーバーにつながらず社内のSMTPサーバーにつながってしまうケースがあるようです。この場合、普通のメールは送れるけれど@fax.nifty.com宛のメールだけ送れないという現象になります。この場合は、[オプション]-[アカウント]のプロパティで、「送信サーバー」の枠の中のポートを25のかわりに587にしてみてください。

送信メールテキスト先頭の擬似メールヘッダ

メール送信予約の後で開くエディタのテキストの先頭にTo:、Subject:などの行がありますが、これはNifTermと同様に、宛先、タイトルなどを指定するものなので、削除しないでください。

 形式はNifTermと異なり、インターネットメールヘッダに準じた形式になっています。以下のものが使えます。
To: ※
Cc: ※
Bcc: ※
Subject: 題名
From: 名前 <アドレス>
Reply-To: ※
Sender: ※

 これらの行を直接修正する場合は、以下の点にご注意ください。

・コロンの左側は半角なら大文字でも小文字でもかまいません。
・コロンのあとのスペースはなくてもかまいません。ない場合は送るときにニメラがひとつつけます。
・ほんもののメールヘッダと違い、継続行は使えません。行が長い場合は、横に長く書いてください。内蔵エディタを使用する場合は、上部の[自動整形]を押して自動整形を解除すると横に長い行が書けます。
・Toの送付先を追加する場合は、別のTo:行を挿入して、1行にひとつずつ書いてください。Cc:とBcc:についても同様です。
・行頭に余計な空白をあけたり、空行を入れたりしないようにしてください。
・上のもの以外を書くと、その行から下は本文になってしまうので注意してください(任意のメールヘッダを書けるわけではありません)。
・※のところには、上記の「有効な宛先の例」のいずれの形式でも使えます。ただし、Fromのアドレスは必ず<>で囲ってください。囲まないとニメラはそれをハンドルとみなしてうしろに<アドレス>を付加します。
・擬似メールヘッダとその下の本文を区切る空行はなくてもかまいません。ない場合はニメラが空行を1行挿入します。

作成済みのテキストファイルを送信する場合
 上の形式でテキストファイルの先頭に宛先、タイトル、Fromをつけてください。Subjectの変わりにSUB:でもかまいません。
 複数のメールがくっついたファイルを作成して送る場合は、NifTermと同様に/POSTで区切ってください。
 From:行で指定するのは名前だけでもかまいません。メール送信ダイアログボックスの右肩で指定したアドレスをニメラが付加します。